Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

共感したがるカサンドラ

カサンドラカサンドラなるゆえんはというと、

 

ギリシャ神話の王女カサンドラがその語源だそうで。

 

ウィキ情報によると、ギリシャ神話に出てくるトロイの王女カサンドラは太陽神アポロンに愛されるようになり、予知能力を授かるんだけども、

 

その能力のおかげで、将来アポロンに捨てられる事を知ったカサンドラは、アポロンの愛を拒んだため、怒ったアポロンは、「カサンドラの予言を誰も信じないように」という呪いをかけたのだそう。

 

真実を話しても、誰からも信じてもらえなくなったカサンドラが、アスペ持ちパートナーを持つ伴侶の嘆かわしい姿に似ているところから、カサンドラ症候群と名付けられたのだとか。

 

そんなカサンドラの私が、自分がカサンドラである事を知ってから、諦めたことがいくつかある。

 

その一つは、相手から共感してもらうこと。

 

相手は、私が、

 

「ねぇねぇ、これって○○じゃない??」

 

と共感を求めて尋ねることに対して、あえてか?と思えるほどに、毎回、

 

「え?何が?」

 

とか、

 

「いや、別に。全然。」

 

と。ほんとはそう思ってても、まるで共感することで負けを認めるとでも思っているかのように、否定する。

 

そんな事を忘れて、誰とでもあーだこーだ言いながらワイワイキャッキャしたい私は、ある日、なんとも風情のある和料亭で、とってもステキな酒器に出会った。

 

コレがそれ。

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お酒は飲まないので、味もなんもようわからん私でさえ、こんなんでお酒出せたらおっしゃれ〜〜✨と思い、

 

帰ってから、お酒好きのオット氏に、

 

「今日、こんなんみてんけど!すごい綺麗でオシャレじゃない〜!?」

 

と、聞いてしまった。また数秒後、がっかりするだけなのに。

 

すると、オット氏、興味深そうにスマホを覗き込んでひとこと。

 

「なにこれ?尿瓶?」

 

「…

 

 

…なんでもない。もうええわぁ〜…」

 

と。

 

人ってこんなに価値観が違うものなのかぁ。

 

そして、そんな人同士が永遠の愛を誓ってしまうことがあるのかぁ。

 

と、力の抜ける夕べなのでした。