Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

雨の日のカサンドラ

我が家の玄関は狭い。

 

なのに、何人住んでんねん!?というほどに靴がある。

 

そして、時にはそこにストライダーという、ちびっこ用のペダルなし自転車も置きっぱなしになる。

 

今朝は、朝から雨なのに、まさにそのストライダーが下駄箱を塞ぐ形で置かれ、閉ざされた下駄箱から2人分の長靴を救出するという作業が発生。

 

時々なので普段は気にならないこの行為も、その「時々」のタイミングになるとものすごく不便。だけど、その瞬間はまたすぐ過ぎ去るので次の「時々」まで忘れてしまう。

 

年末まで、オット氏は単身赴任だったので、雨の日はそれはそれは朝からバッタバタで、やれご飯食べて、歯磨きさせて、振り返ったらなんでか踊り出してる息子に、

 

「なんでこのタイミングで踊ろう思うねん!笑」

 

と、適宜つっこみを入れながらジャンパーを着せ、

 

自分がレインコート着てから子どもに着せようとするも、

 

やれ首が苦しいからイヤだの、歌丸さんの色のやつがいいだのと、いろいろリクエストを聞き入れては上手いこと折り合いつけて着せて、

 

長靴履いて自転車に乗るという一連が朝からバトルなわけで。

 

今年は年が明けてから雨が少なかったので、なにげに初めて雨の登園で、その辺の一連をいつも以上にもたもたやってると、玄関でオット氏ずっと立っている。

 

「雨の日は電車やろ!?いいよいいよ、送ってくから。先行ってなー」

 

といいながらマイペースな我が子を捕獲し、長靴を出し…

 

オット氏、まだいるやん。なんでなんで。見られてると余計あたふたしてしまうやん。

 

「あれ。行かへんの?全然任せてくれてええねんけど。」

 

とわちゃわちゃしながら言うも動かず。

 

あれ、もしかして連れてってくれるんかな。家のカギくらいはかけようとしてくれてるんかな。でも、まだまだ時間かかるねんけど…

 

「まだまだ時間かかるし!ほんま、行ってな。」

 

というと、

 

 

「違う!気にしてるのは、靴のコトだけ!」

 

 

 

…えぇーーー。なになに。この、ストライダーの下にあるお気に入りの白いスニーカーが汚れないかどうか見てたん!?

 

いや、このバッタバタのシチュエーションでそこ!?逆にすごいな。むしろ目に入ってなかったわ。

 

ほな、はぃはぃ。ということで、丁重にスニーカーさんには閉ざされた下駄箱に眠っていただきました。

 

2週連続で週末活躍の機会を逃しまくっているストライダーにはひとまずベランダに追いやられていただこう。我が家の平和のために。