カサンドラに気づいた話
いやはや、かれこれ2年前の今頃。
育休を終えて仕事復帰して1年が経とうとしていた頃で、仕事のストレスや日々の忙しさからかものすご〜〜く鬱々し出し、春になるとこんなこと今までにないわっていうくらい落ち込みました。
どのくらい落ち込んだかと言うと、電車のホームで一番前に並んだりなんかすると、飛び降りたくなる衝動がすごくて、その葛藤が毎朝夕と心を蝕み、最前列には並べませんでしたね。
それでも、根っからの真面目っ子なので、仕事もママ業もちゃんとやらねばと仕事を休むこともなかったし、目の前のことはきちんとこなそうとしていたある日。
オット氏から単身赴任の話が。しかも約1ヶ月後に始まる赴任期間で、受けるか受けないかの回答期限は週明け。
え、聞いたの土曜ですけど?明後日には答えるの?てか、1ヶ月後から完全ワンオペ!?ありえん、ありえん。
と言うのが最初の反応。ただ、本人が手を挙げているであろうことはなんとなくわかるし、NOという選択肢はなさそうというのは初めからわかってた。ので、
「しゃあないんちゃう?」
以上。何とかなる。てか、する。
そんなこんなであれよあれよと一ヶ月は過ぎ、明日出発する、という前日。
免許の更新で1日有給を取って午後時間ができたので、あるお友達とランチに。そこで初めて、そのお友達の旦那さんがアスペルガーであることを聞いた。
結構その話は壮絶で、自分もな 何かと苦労してると思ったけど、世の中にはもっと大変な人おるねんな、くらいにしか聞いていなかった。…途中までは。
なんだか途中から、
「おぉ〜…大変やったんや…。」
から
「えらかったねぇ〜。」
のあと、
「わかる、わかる。」
ん?わかる?なぁ。うん、めっちゃわかる。結構カブる。あれ、我が家もなんとなくそんな感じなのかしら…。
帰り道、アスペルガーのことをググりながら、我が家のオット氏は診断されるほどではないし、二面性があるというか、常に大変なわけではなく、なんなら極端に右から左へ振れるので、いい時はめっちゃいい。
オット氏がアスペルガーとか発達なのかはもはや置いておいて、それ以前に、ある新しいカタカナがワタシの目に飛び込んできた。
それは、ざくっと言えば、アスペルガーなどの発達障害やその疑いのあるパートナーを持つ人が抱える心的症状。
倦怠感や睡眠不足、便秘、うつ的症状、…etc. って、大体ほとんど当てはまるやーん。そっか、なんかずっとしんどいのはなんでかなって思ってたけど、ワタシ、これなんじゃ…?
人間誰しも、問題の原因がわからないことに苦しんだり、不安を抱えたりするものだと思う中、原因がわかれば半分解決したようなもんで。
その次の日、朝からオット氏は旅立ち、ワタシはその直後から始まる家事育児ワンオペ生活に、圧倒されまくりで1日を始めたかというと…
なんと、自分でも驚きの、鼻歌を歌いながら洗濯のボタンONしてた😦
オット氏うんぬんさておき、かなり自分を押し殺して生きてきたんだなぁと実感。
カサンドラは、真面目で尽くす系の女性がなりやすいのだそう。良くも悪くも真面目なワタシは、まさしくなりやすいのでしょうね。
そんなこんなで初めてカサンドラである自分を知って、新しい一歩を踏み出したのでした。