Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

カサンドラの心得

約1年半の円満別居生活(←一般的には単身赴任生活と言う)を経て、このたび家族3人暮らしを再開させた私たち。

 

まわりの中でもそれほどワタシたちのことをよく知らない方々は、家族は一緒が一番!と口々に言われるが、どんな家庭もあるわけで、必ずしも一緒にいるから幸せかというと、どんなカタチがあってもいいんじゃないかと、最近になって思う。

 

先週から相変わらずダークサイドに陥っている様子のオット氏だけど、意外にもワタシのカサンドラ的症状はマシな今のこの時点で、個人的に心がけていることを書き留めておこうと思う。

 

カサンドラの心得=ズバリ「見ざる言わざる聞かざる」。

 

日光東照宮のお猿さんたちじゃないけど、これがほんとによく当てはまってる。

 

①見ざる

一度ダークサイドに陥ったオット氏は、目つきも変わり、明らかに負のオーラを身にまとう。

 

以前のワタシなら、「え!?なんかワタシ、やらかしたかな。アレかな?コレかな?どうしよう〜💦」となってたけど、相手に対して明らかに悪意を持って何かをしたという心当たりがない限り、ダーク部分は気にせずわ、もはや目にも入れない。無視されるという現実も、あえて見ない。

 

、というのも、こちらが改善しようとして歩み寄っても、全く見当違いのことでダークサイドに陥っているかもしれず、コミュニケーションが取れないのに自分だけヤキモキするのは超不毛。

 

②言わざる

相手がダークサイドに陥ると、だいたい無口になるのだけど、そんな時にこちらから変に機嫌を取ろうと普段通りペチャクチャ喋りかけるのはNG。

 

そんな腫れ物に触るような、と言われるかも知れないけど、ほんと、腫れ物に触るんだもの。腫れものどころか、地雷なんだもの。むやみに動き回って地雷を踏んだりなんかしたら、こちらがケガをしてしまう。

 

そして、このタイミングで言わざるを徹底すべきなのは、今後の予定について。ダークサイドに陥る人は、先のことも悲観的に見がちなので、楽しい計画の相談は言語道断。プランそのものを却下される危険性もあり。

 

③聞かざる

ダークサイドの人に絶対聞いちゃいけない質問は、「なんで怒ってるの?」。コレを言っちゃあ火に油を注ぐようなもので、ワタシはかつてこの質問で幾度となくダークサイド期間を自ら延長させてしまった経験から、絶対聞かないと決めている。

 

なんで怒ってるのか、そもそも怒っててそうなるのか、悲しんでてそうなるのか、ワタシが原因なのか仕事でストレス溜まってるのか。ワタシ自身、誰かを無視するほどにダークサイドに陥るということは、これまでの生活の一部にないため、甚だ理解不能なのだけれど、とりあえず、自分の中ではこう思うようにしている。

 

「ワタシは悪くない。ってか、誰も悪くないし。今はただ、淡々と目の前のことに向き合うのみ。」

 

もひとつ、聞かざるの極意は、「聞き返さざる」。ダークサイドの特徴として、生きる気力を失うオーラを出すからか、滑舌もめちゃめちゃ悪くなる。ので、ほとんど発言はしないんだけど、たま〜にすると、ぼそぼそっと独り言なのか質問なのかわからない言葉を発する。

 

けど、ここでは絶対聞き返したらないない!なぜなら、聞き返してもほぼほぼ聴き取れないし、何度も聞き返すことが更なる怒りを買う可能性が高いから。

 

これがなかなか難しく、ある時は質問に答えないと怒りを買うかもしれないし、どっちが正解なのか!?瞬時に判断しなければいけない。

 

最近は、それさえも疲れるので、「ごめん、よう聴こえんかったわぁ」でフワッと終わらせる術も身につけつつある。

 

④+α 

この三猿+αで気をつけているのは、ミイラ取りがミイラにならないこと。

 

相手がダークサイドの住人になってしまうと、自分も引き込まれてダークサイドに陥りがちなところを、グッと踏ん張ることが大事かと。

 

相手の浮き沈みに左右されると、ほんとに疲れてしまうので、相手に無視されても、こちらから意図的に無視することはしないし、ふと普通に話しかけられることがあれば、普通に会話する。

 

最近は、ダークサイドに引き込まれない裏ワザとして、Voicyで三四郎さんから人間磨きを学び、radikoオールナイトニッポンを聞き流して頭を空っぽにしながら、この凍りついた空気の中で黙々と家事をする事を覚えた。

 

このダークサイド期間、だいたい平均的には1週間から10日で収束してきたように思う。オット氏も、別に落ちたくて落ちてるわけではないだろうし、身近でワタシが苦しんでいるのも、きっと知らない(←ま、自分の方が苦しいわけやし

ワタシがどうとか考える余裕ないわな。)。今回も約1週間経つので、そろそろ終わりなのではないかと、期待を込めつつ覚え書き。