Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

ウチの利用者さん

ウチのオット氏は、こだわりが強く、相手の気持ちに寄り添えない傾向が強いため、深夜に仕事から帰ってきて、自分のために夕食が用意されていても、それがその瞬間食べたいメニューではなかったらフツーに食べないし、むしろその時食べたいおつとめ品をスーパーで買いあさって持ち帰って食べる。

 

え、せっかくおいといたのに?

 

と言えば、

 

今食べたい気分じゃないし。しかも別に頼んでないし。

 

と返ってくる。

 

以前は、せっかく作ったメニューがそっくりそのまま明日の自分の食事になることにがっかりしてたけど、約2年の単身赴任生活を経て、むしろ子どもとワタシの2人分を作ることに体が慣れて、残りものがちょうど食べたいアイテムだったらお好きにどうぞスタイルに転向してから非常に楽になった。

 

そして、ワタシも共働きでヘトヘトになって帰宅してからの未就学児ワンオペ育児なので、オット氏が帰ってきても寝落ちしているパターンがほとんど。

 

その状況を聞いた実家の父が、せめて布団は敷いておいてやったらどうかとアドバイスがあった。

 

…え!?なんで!?家に定期的に家賃を入れてくれるようになったのもここ最近やのに、全部ワタシが家事した挙句の果てに、寝床も整えてから寝なあかんなんて、まるでB&B(→ベッド&ブレックファストね)のお客さん扱いやん!!

 

と一瞬はなったものの、人生の先輩のいうことなので、とりあえずやってみた。

 

すると、

 

…あれ?っていうか、利用者さんと思ったら結構割り切れるかも?

 

平日の夜、帰宅したら入るかなと思ってお湯を残しておいたお風呂が掃除がされてないまま次の日の夜を迎えても、

 

土日に子どもをお風呂に入れてもらえなくても、

 

週末の朝、私が疲れ切って起きられなくて遅めに起きたら、自分だけ朝ごはん食べてふらりと出て行ってても、

 

「ま。利用者さんやしな。」

 

と、なんとなく納得できるようになった自分がいる。

 

健全ではないけど、心を守るひとつの方法というか、ワタシが想像する「夫」や息子の「父親」像を押しつけても、結局お互いしんどいわけで。

 

いや、いうてもそんな超ハイスタンダードな理想を描いてませんけども!

 

自分がテレビに集中してるときに子どもが話しかけても無視せず聞いてあげる、とか、食事の時はスマホいじったり、テレビ見たりせず会話を楽しもう、とか、好き嫌いしない、ベッドでお菓子食べないとか、至ってフツーなんちゃうかな、と思う範囲内のことやけども。

 

かと言って、これまでも別に無理強いしてないし、むしろこちらからやって欲しいと言うことはことごとくやってもらえないので、1-2回言っても変わらなかったら諦めて悶々としてた。

 

でもさ、ほら。利用者さんやから。この家をキレイに、そして安全に保つべくお願いはするけども、それをしなかったとしても、まぁ、お客さんやから。

 

お財布事情は共有のないまま、家賃も水道光熱費も生活費もワタシが出す生活でこれまできているので、家賃を払ってもらえないといつ切り出そうか悶々としてたけど、そこもほら、利用者さんやから。払うもんは払ってもらわな、そこらへんで悠長に寝っ転がっていただけませんしね。割り切ってどんどん請求します。

 

実家の父は、家族の絆を示すために、「布団くらい敷いておいてやったら」とアドバイスしてくれたのが、もっと心が離れる術に早変わりしたのはちょっと申し訳ないけど、心を守る方法をいただきましたとさ。