Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

離婚したくてもできないカサンドラ

アスペルガー症候群のパートナーを持つ伴侶がやり場のない生きづらさを感じて精神的に苦しんでいるなら、その人はカサンドラ症候群かもしれない。

 

我が家のオット氏は、ザ・アスペルガーではないけど、時々世間を騒がせる変わった人程度でとどまり、IQもきっと高いので仕事は確実にこなすため、社会的には優位な立場を常にキープしてきたけれど、家庭内では最強に家族を困らせている。

 

生まれ持った性質もあるだろうけど、それに相まって育った環境が家族を大切にしない感じのため(お義父さんもお義母さんもすごーくいい方たちなのでワタシ的には何故?って感じだけど)、家族を大切にする人のという部分がココロの中から欠如しているみたい。

 

家族の事となるとことごとく予想に反した考えをふっかけてくるので、そこそこヒトの気持ちを汲めるほうだと自負しているワタシでも、

 

「え!?そんなアイディア浮かぶん?なんで?どうしたらそうなるん??」

 

なことばかり。

 

今回もそう。

 

コロナの影響で、GWもお盆も帰省できておらず、ようやく用事と絡めて半年以上ぶりに帰省できることになり、久しぶりに孫に会えるのを楽しみにしている両親を顧みず、帰省中はオット氏のアパート(→注:オット氏はワタシの実家近くに単身赴任中)で寝泊りしないことがわかった途端、ココロに鉄壁を築いて他人扱いしてかかる。

 

分かってる。その前にきっかけがあったことも。

 

あれは6月のこと。オット氏の単身赴任が決まり、何度か下準備で出張した際、ワタシの実家に近いから寄ろうとしたけど、実家が断った。

 

この頃は、まだ地方のコロナ状況もよろしくなく、感染者数が減らない東京からの来訪は、たとえワタシであっても断られていたところだったし、ましてや、今年の春先から原因不明の体調不良で起き上がるのもやっとだった母を知っている以上、ワタシ的には断って当然と思えた。

 

…けど、オット氏には違った。

 

拒まれたと感じたんだな、ヤツは。

 

そうは言ってなかったけど、顔でわかった。本人も気づいてないかもしれない心の奥底で、「なにくそ」と呟くのがワタシには聞こえた。

 

オット氏は、家族を大切にするココロが欠如しているにもかかわらず、変なところで自分はこの家のムスコなんだから、大切にしろ感を全面に出してくる。

 

ワタシと結婚する前、老人ホームに入っている祖母をワタシと訪ねようとして家族に止められた時も同じ。

 

プライドの高い祖母は、変わり果てた自分の姿を、たとえ孫の婚約者であろうが見せたくないと言ったし、祖母を知る者はそう言うだろうことを容易に想像できたので、ワタシだけで行くように話を進めたのが気に食わなかったらしい。

 

いよいよ祖母も最期の時か、というところで、会いに行こうと誘ったら、

 

「自分は行かない。ムスコと思われていない。傷ついた」

 

などと言ってワタシ達を困らせて、その場を収めるため&ワタシをこれ以上困らせないために、両親はオット氏に土下座をした。

 

その頃カサンドラ真っ只中だったワタシは、自分のことしか考えられず、間に挟まれてただただ泣いていたけど、今思い出して、改めて腹立ってしゃあない。

 

こちらの思いを汲み取ることもなく勝手に傷ついて、そんなこと思ってもないと話しても受け入れず、挙げ句の果てに、ワタシの大切な両親に土下座をさせるなんて。

 

あの光景が、またフラッシュバックするのは、今回も同じようなココロの行き違いが見え隠れしているから。

 

これまでは、オット氏一人でも突然ワタシの実家を訪ねて驚かせたこともあるし、ワタシが実家に帰れず悲しんでいるさなか、自慢するように帰省して楽しそうな写真送りつけてきたこともあるけど、今回はコロナも体調もあるし、迎え入れられないらしいからよろしくね、と話したのに。

 

ココロのどこかで、

 

「ムスメと孫がいたら迎え入れるんかい」

 

と思っているに違いない。自分は拒まれたと思うことに決めているに違いない。

 

そして、そうじゃないと話しても、きっとそれは通じない。

 

また土下座させるようなら、その時はマジでもう離婚したい。

 

でも、きっとそういう話も、やれ親権とか、養育費とか、ものすごーーくもめるんだろうな。

 

最終的にワタシが疲れて病んだ挙句、全てを諦めるまでものすごーーくしつこいんだろうな。

 

そして、ワタシにはお金がない。だってお金は別々に管理してる=日々の生活を回すのはワタシなので、ワタシの働いたお金はワタシの口座なら使っていると、貯金なんてそれほどできないわけで。

 

あーーーー。どっかの大富豪に見初められたいーーーーーー。(…ほんで、最後やっぱりなんの叫び💦)