Adventures in Ville

生まれも育ちも奈良県民なワタシが、東京という大都会のど真ん中でいろいろ出くわす冒険記です。

バリウムに勝利を収めたハナシ -前編-

ワタシの職場の健康診断は、35歳からバリウム検査が始まる。

 

振り返ると、あの2年前の夏から戦いは始まっていた…

 

バリウムと言えば、不味くて苦痛を覚えながら摂取しなければいけないのに、用を終えるとできるだけ早く体外に排血しなければならないという、健康管理上やむを得ないとはいえ、非常に不毛なストレスを人間に与えるやつ。

 

最初の年は、

 

「でも、ひと昔前より味は良くなったとも聞いているし、所詮、口に入れるものなんだから、前日の夜から何も食べずに臨めば、空腹こそ最高のスパイスとなってくれるのでは?」

 

という淡い期待を持っていた。

 

そして、惨敗した。

 

ひと口。

 

あれ?コンクリート飲まされてる?

 

っていうか、バリウムを採り入れる前に飲む、炭酸の粉と水こそが、最初の関門って、はじめに言うといてよー。

 

空っぽの胃は飛び上がるほどびっくりしてるのに、ゲップをしてはいけないという脅威に怯えながら、上から更にはコンクリートが流し込まれるなんて、まさに地獄絵図やし。

 

コップ半分でおえー。

 

でも、真面目な性格ゆえ、無理をしてでも飲み切って、その後の検査も無事終了。

 

ただ、検査以前の恐怖は、もともと便秘がちってこと。

 

なんなら、検査前から検便もかなり無理があるほどに。

 

多めに下剤をもらうも、その日は音沙汰なし。

 

次の日。

 

出たけど、あれ?白いって聞いてたけど?普通やん。

→つまりそれまで停滞していた残留軍が撤退しただけってこと。

 

次の日。少し白いのが現れ始めるも、量的には全然追いついてない。

 

怖くなって

 

バリウム 出ない  3日」

 

とかって調べると、日本中に同じ戦いに挑んでいる人が結構いることを知って、若干安堵する。

 

4日目にもなると、更には困った事が!

 

それは、お腹の中に滞在し過ぎたバリウム隊は、腸で水分を吸収され過ぎて、より出にくくなる上に、出てもまさにコンクリート状態でトイレの水勢では押し流されてくれない。

 

バリウム 流れない」

 

で検索し、またまた孤独から少し解き放たれたのち、他の勇者達が試した術に倣い、バケツの水を同時に流し入れること数回。なんとか流れた。

 

が、その年の検査結果で要精密検査となり、その2ヶ月後、大腸検査で更に辛い体験をすることになったのは、また別の話。

※その後、小さなポリープが見つかる程度で済んでよかったんだけども。